編集の志水です。
静岡街中のランドマーク的なお店、
「あまから亭」さんが閉店しました。
両替町界隈を飲み歩く人や、
街中にオフィスのあるサラリーマンには
馴染みのカレー屋だったのではないでしょうか。
私もその一人です。
8月の初めに店の前を通った時には、
ウィークデーにしては珍しくのれんが出ていない。
ふと、脇を見るとエアコンの室外機が外されていたので、
「お、店内をリニューアルするのか?」と思っていたのですが。。。
不思議と、ここでカレーを食べていると、
思いがけない人と出くわすことが多い店でした。
前に勤めていた会社の同僚や、取材先の店主、
大学時代の友人などなど。
店内の雰囲気と相まって、
ちょっとしたタイムスリップ気分を味わったものです。
典型的な家族経営のお店で、
元気のいいおかあさんが、
「お兄さん! ご飯このくらい食べれるよね」
と声をかける横で、
息子さんたちがもくもくとトンカツを揚げている。
今日見たら、店頭には張り紙がしてありました。
「一身上の都合により、七月末をもちまして閉店させていただくことになりました」
店主やその家族の、
一身上のやむを得ない都合でお店を閉めることになる。
チェーン店のように、箱やサービスや商品が画一化された店では、
こういう「一身上の都合」などという文言は出ない。
だからこその覚悟が伝わる「一身上の都合」という言葉。
そんな、お店は人でできていることを感じさせる貴重なお店が、なくなってしまいました。
個人的には、
息子さんたちがどこかでお店を復活することを期待して待ちたいと思います。
家業の染物屋のお得意様で
開店時から暖簾を作らせて頂いてました。
結果的に、最終となった暖簾をデザインした時を思い出しました。
まだ、Mac導入前ですから・・・かなり前ですね。
いつかどこかで、お会いしたいです。
その時は、暖簾を開店祝いでプレゼントします!
Posted by passage at 2010年08月20日 20:31